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基本情報技術者試験では、容量の計算や時間に関する計算問題が必ず出題される。
基本情報技術者試験の計算問題を解くときには、単位をそろえて計算しなければな らない。この単位をそろえるときに必要となる知識が補助単位である。
ここでは、以下の二つをマスターして欲しい。
単位の変換は基本情報技術者試験に限らずコンピューターでは基本であるから、確 実にマスターして欲しい。
私たちの日常生活で、1,000gのことを1kgと表現したり、1,000mlを1lと表現する。この“k”や“m”のことを補助単位という。
コンピューターの世界では、非常に大きな数値や小さな数値を扱う。その数値をそのまま表現していたのでは分かりにくいので補助単位を使って数値を表現する。
補助単位は、その数値の倍率を表していると考えればよい。補助単位は次のとおりである。
補助単位 | よみ | 大きさ |
---|---|---|
k | キロ | 103 |
M | メガ | 106 |
G | ギガ | 109 |
T | テラ | 1012 |
補助単位 | よみ | 大きさ |
---|---|---|
m | ミリ | 10-3 |
μ | マイクロ | 10-6 |
n | ナノ | 10-9 |
p | ピコ | 10-12 |
大きな数値を表す補助単位は大文字で表記する。また、小さな数値を表す補助単位は 小文字で表す。ただし、大きな数値を表す補助単位のk(キロ)だけは例外で小文字で表す。 大文字と小文字の違いは、小文字のkは103=1,000を表し、大文字のkは、 210=1,024を表すと決められているからである。
しかし、実際には大文字と小文字が混用されているのが現実である。
補助単位の変換方法であるが、1,000gをKgで表す場合は、1,000(103) で割る。また、1gをmgで表す場合は1,000(103)倍する。したがって、 次のとおりである。
3Gバイトは、何Mバイトか。
Gは、109である。一方、Mは106である。その差は10 3である。したがって、以下の式で求めることができる。
3 ×103Mバイト=3,000Mバイト
10の整数乗倍を表す接頭語の記号G(ギガ),k(キロ),M(メガ),T(テラ)の四 つについて,その大小関係を正しく表しているものはどれか。
初級シスアド 平成9年 午前 問27
解答:ウ
大きな数を表す補助単位は、k(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)の順である
時間の単位として、ナノ(n)秒、ピコ(p)秒、マイクロ(μ)秒、ミリ(m )秒などが用いられる。このn,p,μ,mは、10の整数乗倍を表す接頭語であ る。これらを小さい順に並べたものはどれか。
基本情報技術者 平成10年 秋期 問4
解答:ウ
小さな数を表す補助単位(接頭語)を小さい順に並べると、p(ピコ)、n(ナノ)、 μ(マイクロ)、m(ミリ)の順である。